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ご来場ありがとうございました。
昨年、一昨年から多くの災害や不慮の事故が続き、世間に吹く風がよりいっそう強く激しく私たちの体と心を鞭打つように感じてなりません。そんな中でも人々が強くたくましく生きていこうとする姿をテレビなどで観ると、「本当の強さとは何なんだろう」と心の中で問いかけが止みません。
常に人と人との心のつながり、またその時々の世情への不安・葛藤・警告、そして未来への希望を舞台に託して、大人から子供まで楽しめて元気が出る作品を目指して創り続けてまいりました。しかしこれほどまでに未来へ希望が不安に押しつぶされそうで怖い反面、これからの子供たちを我々が守り未来ある夢を持たせなければと強く感じたことはありません。そのためには何が必要なのでしょうか?
今回の大きなテーマに「本当の強さとは」としてみました。私は常日頃、「強い人間」に憧れを持っています。しかし「本当の強さ」「強い人間」とは何かを私もまだ分かりません。今作品ではその「本当の強さ」とは何かを見つけ出す糸口となるよう、私自身へ問いかけているように感じています。
良いニュースが少なくない昨今、公演が開催でき皆様にご覧いただけるチャンスが持てたことを喜びと自信に変えて、我々一人ひとりが互いを信じ、苦しみも喜びも分かち合いながら、舞台いっぱいに全身で駆け巡ります。
最後になりましたが、公演にあたってご協力・ご理解を頂きました皆様、スタッフの方々に心より感謝申し上げます。
「NOBUNAGA」「三国志からのメッセージ」と歴史上の人物を基に描いた作品が続きますが、「阿修羅」は鬼神と聞いて「なぜ鬼が神になって、仏像となり、拝まれるようになったんだろう」と子供の頃に不思議に思ったことを私の中で物語にしてみました。作品名である「阿修羅」はインド古来の鬼霊・悪魔・音楽神・鳥獣神など異教の神を集め、仏法守護や諸仏供養の役目を与えられた八部衆の一つであり、インドラ神(帝釈天)と争う悪魔・鬼神とされていますが、仏教では釈迦の教えに触れた守護神と説かれています。奈良時代に建立された像は三面六臂(さんめんろっぴ)、上半身裸で、上帛(じょうはく)と天衣(てんね)をかけ、胸飾りと臂釧や腕釧をつけ、裳をまとい、板金剛をはいています。顔は三面で成り、それぞれの顔は「戦」「苦」「穏」を表情に現しています。私は常日頃、「強い人間」に憧れを持っています。単に力が強い、権力があるという強さではなく、辛く苦しい時、穏かな時そして何が起ころうとも心の中にある真の強さを持つ「強い人間」。しかし「本当の強さ」「強い人間」とは何かを私もまだ分かりません。今作品ではその「本当の強さ」とは何かを見つけ出す糸口となるよう、私自身へ問いかけているように感じています。
鬼出身の阿修羅はなぜ仏像にまでなったのか、それをもとに繰り広げられる、痛快冒険ファンタジー。
物語は安倍晴明の時代より400年前、人間界で無敵になった阿修羅が、自分の事を怖がらない人間の雪子と出会い、天界に登った所からはじまります。
天界に登った阿修羅は、天界の神 帝釈天に勝つ事ができず、400年間戦い続けています。
呆れ果てた帝釈天は、もう一度人間界にもどって陰陽道のエキスパート、安倍晴明を倒してこいと命じます。
さて阿修羅は帝釈天の命じるように晴明を倒すことができるのでしょうか…?
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